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【最新医学論文】ひざへの関節注射は無意味!?

コラムひざの痛み 2022.09.17

ひざ関節注射

今日はひざの痛みをテーマに興味深い医学論文をご紹介します。
変形性ひざ関節症への関節注射に関する内容を簡単に3点にまとめてみました。
川口 浩(かわぐち ひろし)先生
1985年、東京大学医学部医学科卒業。同大学整形外科助手、講師を経て2004年に助教授(2007年から准教授)。2013年、JCHO東京新宿メディカルセンター脊椎脊髄センター・センター長。2019年、東京脳神経センター・整形外科脊椎外科部長。臨床の専門は脊椎外科、基礎研究の専門は骨・軟骨の分子生物学で、臨床応用を目指した先端研究に従事している

変形性膝関節症の論文の概要

①関節注射の臨床効果はプラセボ効果とほぼ同じで有効性がない
②注射液に含まれる添加物によるアレルギー反応により重篤な有害事象のリスクが増加
③国民医療費の無駄遣いの元凶である「効かない薬」は早急に駆逐すべき
整形外科の先生からアンチテーゼが示されたのには興味深いものがあります。

整形外科での治療の流れ

膝に痛みがでて整形外科を受診すると、まずレントゲンをとります。レントゲンの結果、O脚(下腿骨外旋・内転)っぽくなっていると膝OAの診断がでます。
急性期であればステロイド注射を打ち、慢性期にはヒアルロン注射を2週間~1ヶ月間隔で複数回注射を打ち続けます。
また、ひざが腫れている場合は水(関節液)を抜き取る注射をします。
上記以外、週に2、3回電気を幹部に流すリハビリを行います。電気を当てる物理療法のみのところが多いですが、運動をしたり、マッサージを行うところもあります。

マリー整骨院の場合

当院ではレントゲンを撮らずにひざが変形しているかどうかは検査で判断します。
ひざが腫れている場合は、水抜き(関節液)マッサージで水を抜きます
(ただし注射と比較して即効性はありません)
炎症が強い場合はテーピングなどで固定します。
炎症が治まってくれば、膝の関節のマッサージや矯正をし関節のズレを修正します。
また、電気や超音波などの物理療法やストレッチ・運動なども行います。
注射は使用せずとも変形性膝関節症の治療が可能です。
概ね施術期間は1~3ヶ月です。
ただし、長期間なにも治療をせず変形が大きくなっている場合は治せない場合もあります。

変形しすぎて膝が曲がらない方へ

不幸にもひざが変形しすぎて曲げることができない患者様は人工関節手術も選択肢の一つです。
痛みも減少し、日常生活も送りやすくなるでしょう。
膝に痛みを感じたら変形が進む前に当院にお越し下さい。
初期治療でこれ以上変形することを防ぐことが可能です

もし、手術するか迷っている、注射を打ち続けているが治らないという患者さんがいましたら当院までお気軽にご相談くださいませ。