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ひざの痛み【④成長期にみられるスポーツ障害、オスグッド病編】

コラムひざの痛み 2021.07.27

「オスグッド病」の正式名称は、「オスグッド・シュラッター病」と言います。
運動をする習慣がある成長期の子ども(小学生高学年~中学生)に起こりやすいスポーツ障害で、ひざ下が痛んだり腫れたりします。
走る・跳ぶなどの動作をしたときや、ひざを押したときにひざ下の骨「脛骨粗面(けいこつそめん)」が強く痛みます。

オスグッド病の原因と特徴

オスグッド病は、急激に身長が伸びる時期に、ひざに大きな負荷がかかる動作を繰り返すことで起こります。
詳しく説明しますと、大腿四頭筋(だいたいしとうきん:太もも前面の大きな筋肉)が、成長途中のひざのお皿下にある脛骨粗面(けいこつそめん)を強く引っ張ってしまうことで軟骨が剥離し、炎症が起こっている状態です。
ジャンプやダッシュの動き、急な方向転換の動きをするスポーツをしている方に多く発症します。
バスケットボールやバレーボール、サッカー、ダンス、フィギュアスケートなどのトレーニングをしているお子さんは、保護者の皆さまや指導者が注意深く観察してあげることが大切です。

また、オスグッド病では、しばしばひざの骨が隆起することがあり、ひざの痛みが改善してからもしばらく(20歳くらいまで)は隆起したままになることが多いです。
しかし、この隆起がひざの機能に悪影響を及ぼすことはなく、成長とともに少しずつ目立たなくなっていきますので、過度に心配することはありません。

当院での施術

マリー整骨院では、理学療法とマッサージを中心にオスグッド病を改善していきます。
軽度であれば、数回の施術で痛みがなくなります。

痛みが長引く場合や、再発防止のために以下のような指導も合わせて行います。

・適切な運動量のアドバイス

・運動後のアイシング

・オスグッド病用のサポーターの着用

・運動前後やお風呂上がりの入念なストレッチ

成長期のお子さんの骨は大変デリケートです。
子どもを見守る親やスポーツクラブ等の監督の立場にある方は、そのことを認識し無理な運動をさせないよう注意しましょう。
くれぐれも「ただの成長痛」とあなどってはいけません。

長く放置すると外科的な処置が必要になったり、大人になってから後遺症が表れたりすることもあるので早期に当院の施術を受けに来てください。